仏さまには、その仏に付き従って働く「眷属」という子分達の存在が説かれています。どんな仏さまにも。
例えば観音さんなら二十八部衆、そんなの知らないし~という方も京都の三十三間堂に行ったことがあるなら前列に並んでいますので必ず目にしておりますよ~
そのような眷属という脇役存在ながらも知名度が高いのは、不動明王に付き従う「八大童子」でしょう。※高野山金剛峯寺藏の運慶作八大童子(国宝)は超有名。


八大と、ひとくくりですが、それぞれにお名前がありまして、
恵光童子/恵喜童子/阿耨達童子/指徳童子/烏倶婆誐童子/清浄比丘/矜羯羅童子/制多伽童子
聖不動経を読誦して親しまれている方には、お馴染みでございますね♪
八大童子を別系に開くと三十六童子となり、その配下に千万童子を従える、といいます。これら童子衆こそは、お不動さんの手足となって働く存在。
つまり、我らの目に見えるのは不動明王の尊像一体であっても、霊的実在にはそこに不動明王を大将とする【軍団】が存在する、のです!
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当山では五月ご縁日に、八大童子像を初めてご開帳してのお護摩を修しました。
間近で見て頂くと、それぞれの童子はみな姿形や持ち物が異なっています。そこは童子各々の個性の表示。軍団と言えば私世代は「たけし軍団」でありますが笑、むりやり寄せてみれば、坊主頭で武闘派の清浄比丘は井出らっきょ?、知性を穏健に包んだ矜羯羅童子は水道橋博士?、行動力抜群ながら暴走もある制多伽童子はそのまんま東?、なんて思えるかも (←ご縁日に思い付きで喋った脱線話;
ともあれ、皆さんがお不動さんを祈る時、その祈りの実現に働くのはこの「不動軍団」。お不動さんは司令官大将、大将自らが先陣を切るなど、僅かに信長の対本願寺の天王寺砦の戦い等よほど稀以外はあり得ないのが普通で、不動明王の実動部隊はこの童子衆とその配下なのです。
それは、たとえささやかな願いであろうと我らの祈りを叶える為に、不動明王の命令に従って仏鬼神衆の軍団が動いている、ということ。
ワタシがお願いした事の為に、何十人もの人が動いてくれていると知れば、皆さんならどう感じるでしょう? 謙虚にならざるを得ない、のではないでしょうか。祈りに通じる人ならば自ずとそうなるはず、そうならざるを得ない。
拙僧が教えを受けたお坊さん方は高僧でも謙虚な方ばかりであったように思いますが、それは祈り込んできた坊さんには、己はこういう「仏鬼神軍団」に支えられてこそ、との自覚があった故か、とも思うのです。→後編へ続く

※遍照院5月ご縁日法話の再構築

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