社長に必要な勉強は国語と算数、
との藤田晋氏(サイバーエージェント社長)のコラム(週刊文春)を目にして、近頃やたらと引っ掛かる「言葉の違和感」に溜飲が下がった思いをした。
氏は「将来は社長になりたい」と言うお子さんに教えてあげたいのは「とりあえず国語と算数だけはやっておけ」が頭に浮かんだ、と。以下、部分引用。
話を聞いた時、話がおかしいことに気付けるかどうかは国語力にかかっていると思う/
騙そうとする人ばかりでなく、よかれと思って言ってくる人も意外と無責任だ/
途中で論理が破綻しているような話も、それぞれの事情や思い込みから強引に提案してくる/
高学歴の社員ばかり採用しているのに、なぜ主語と述語が途中からズレているような話をするのか不思議に思う事がある/
論理的思考は先ず言葉の知識があって、主語述語の関係を理解し、接続詞でおかしな方向に論理展開されても惑わされず、筋道を理解する力が社長には必要。それには国語は最低限勉強しておかなければならない

ネットのポータルサイトに表示されていたりすると、その記事は信憑性があるかのように思ってしまうが、コタツ記事にウンザリはもう慣れたとして、内容よりもその文面にモヤモヤすることが多い・・
藤田氏が指摘しているように、主語述語や文脈が繋がらないとか欠けている、言葉の使い方を間違っているなど、まあよくもこんな文章が記事としてポータルサイトに上がってくるとはww、とおそらく多くの方も同感失笑されているのではないか。
ネット上なんて誰でもさも記者っぽく書いて発信できる有象無象だから、壊れた日本語が溢れているのも不思議じゃないが、「通信社や出版社」の配信記事にも往々にそういうモノが見受けられるのは、マズいんじゃないか。
テキト~なアルバイトにでも書かせているのか、藤田氏の言うように「高学歴社員」でも今時はそんな程度なのか。通信社や出版社など「言葉のプロ中のプロ」だろうに~

思考とは【言葉で構築するもの】、言葉のプロからしてこんな有り様では、国民の言語力=思考力など衰退してしまうのも無理ないか・・
また、話す言葉だけでなく言葉の受け取り方や、受け答えの基本もちゃんと出来ていないんじゃない?は、LINEやメールで顧客対応をしてきて、思いがけず露骨に見えるところでもある。
今回、LINE占を不特定多数向けから希望者限定版へと切り替えしたが、それに伴って感じたのが【既述した条件を読んでない人】が多いこと。
保険の約款とかアプリの使用許諾書みたいに「全部読めるワケなど無い!」記載ではない。LINEメッセージの中に段区切りでカッコまでつけた僅か数行。肝心な部分をスッ飛ばして連絡されるので、1度で用が済まない。
メールのやり取りでの「最低限のマナー」についても、これまでにブログなどで苦言を呈してきた。が、それでも改善しない人が少なからずいる。
手紙ほどの形式は不要でも、言葉の使い方、尋ね方ってあるだろう?返事をもらって無視か?一往復半は当たり前のマナーじゃないの?この人、こんなで会社でちゃんと勤まっているの?と案じたりもする。
そもそも【言われた内容を理解できない人】ならどうしようもないが、目にしながら読まない/聞かないなら、きっと普段の損失も少なくないだろう。
もっとも、他人の話など聞いているようで8~9割は聴いていない=覚えていないのが人間という生き物だ、と聞いた事がある。

人に教える/聴かせるというのは、どれほど難儀な事であるか、とガッカリしたが(~_~;)
逆を言えば、話でヘマしたと引きずる人など、誰もほどんど覚えてないから何も気にすることなど無い(^^;
ともあれ、話の8~9割を右から左へスルーが普通ならば、文章ったって似たようなモノなのかも。仕方ないか~でも、強調された肝心部分すら見落としてるようじゃ、ね・・
ただ、自分が発するにせよ、受け取るにせよ、言葉の扱いってのは自分自身の扱い方そして他からの扱われ方に直結するものと思う。
すなわち、言葉は己を育む食であり、世間で戦っていく鉾であり盾であり、前進を引き寄せる鉤であろう。
《己をよく調御し得たなら、またとない主人を得たのである》と申された釈尊が、もっとも気を配っていたのは「言葉の扱い」であったとは、近年の研究で明らかになっているようだ。その釈迦は真実語者と呼ばれていた。

なればこの「調御」とは上述の、言葉による>自分自身の扱い方そして他からの扱われ方、とも読めるのではないだろうか。
エラそうに他人事のように言えた分際じゃないが(;’∀’) 向けられた言葉/発する言葉の扱いを今までより意識してみるだけでも、日常に得る/変わる所はきっと大きいはず。
ついでに、藤田氏は<社長には「曖昧さを受け入れる力」が意外なほどに重要だ>とも述べている。これは社長に留まらず、今の全ての日本人、いや世界中の人々に求められるべき極めて重要な指摘だと思うのは私だけではないだろう。
※2025年10月10日寺サイトの記事の引っ越し
☆追記
この記事の藤田晋氏の所有馬フォーエバーヤング号が一昨日、米国のダート競馬の最高峰(ブリーダーCクラシック)を日本馬として初制覇(坂井瑠星騎手)とのこと!おめでとうやら凄いやら(◎o◎;)

同日、世界のオータニ&ヤマモトもドジャースで正真正銘のナンバーワンを見せつけてくれました!

頂点を獲る人ってのは才能は言うまでもなく、愛される人であるのが大きいように思いますね。その一歩はおそらく言葉の使い方では・・あやかりましょう!>▽<


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